時間をかけて食べるだけで体重が減る
ダイエットの方法ってたくさんありますよね。
食事や運動を頑張れば減るのは分かっていても、それを続けるのは難しい。
そこで、今回はそんなに頑張らなくても体重を減らすことができる。そんな方法をお教えしましょう。
体型別の食べる速さ 肥満の人は食べるのが速い
平成21年の国民健康・栄養調査結果の「体型別食べる速さの状況」というグラフを見てください。

やせ、普通、肥満と太い体型になるにつれ早食いの習慣があり、食べるのが遅い人の割合が少ないことが分かります。また食べる速さが普通の割合もやせ、普通、肥満の順番で少なくなります。
このデータから、
ゆっくり食べる習慣→体重が増えにくい
速く食べる習慣→体重が増えやすい
ということが推測できます。
早食いが肥満になりやすいのはなぜ?
おなかが空くと食欲がわくので、食欲はおなかでコントロールされているように思われますが、実は食欲というのはおなかではなく脳でコントロールされています。
脳の視床下部というところに満腹中枢と摂食中枢があり、そこで食欲がコントロールされています。
おなかが空いて血糖値が下がると摂食中枢が刺激されて食欲がわき、食事をとって血糖値が上がると満腹中枢が刺激されて食欲が低下するという調節が脳で行われているわけです。
食べてから血糖値があがり満腹中枢が刺激されるにはある程度の時間がかかりますので、早食いの人は満腹感を感じる前に食べ過ぎてしまい太りやすい傾向にあります。
ゆっくり食べるようにすると体重が減る?
その理由としては以下のことが挙げられています。
・早食いに比べ早く満腹感が得られやすいので食事量が減る
・食事誘発性のエネルギー消費
・視床下部からヒスタミンが分泌され食欲が減る
ゆっくり食べると体重が減るというのは、これらの理由が組み合わさって達成されるものなのです。
ゆっくり食べるために気を付けること
一回の食事時間の目標は20分以上とします。 満腹中枢が刺激されるのには20分以上かかると言われているので、20分という時間を目安にするのは理にかなっています。
具体的にゆっくり時間をかけて食べるために気を付けることは、
・噛む回数を増やす(一口30回以上)
・一口の量を減らす
・飲み込んでから次に口に入れるまでの時間をあける(一口ごとに箸をおく)
などがあげられます。
食べる量を減らすのは大変、長続きしないという方は噛む回数を増やす、ゆっくり時間をかけて食べるということに取り組んでみてはどうでしょうか。
時間に追われると、どうしても食事の時間が短くなってしまいます。ゆったりとした生活が送れるようにするということも大事かもしれません。

時間をかけて食べるというのは今日からすぐにできること
さっそく次の食事からよく噛んでゆっくり食べることを実践しましょう!
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