ワクチン予防接種は打つタイミングが決まってます
ワクチンには1回打つだけで良いものと、2回以上打つものがあります。ワクチンの種類によって打つ回数が決まっています。
例えば、結核のワクチンであるBCGは1回の接種でよく、麻疹(はしか)や風疹のワクチンは2回の接種が必要です。
新型コロナウイルスのワクチンは製造会社によって回数が違い、日本で使われているファイザーとモデルナのワクチンは2回打たなくてはなりません。
また、回数だけでなくワクチンを打つ間隔も決まっています。ワクチンが承認される前に試験が行われ、効果が一番発揮されるタイミングが決められているというわけです。
ワクチン接種の間隔について
新型コロナウイルスのワクチンの場合、2回目を打つタイミングは、
・ファイザー製 19日後から42日後まで
・モデルナ製 21日後から42日後まで
ベストタイミングはファイザー製が20日後(3週間目)、モデルナ製が27日後(4週間目)とされています。
新型コロナウイルスのワクチンは2回ですが、4種混合ワクチンは4回も打たなくてはなりません。生後3か月から接種を開始し、1回目の接種から3回目までは3~8週間、3回目から4回目まで6カ月以上あけることになっています。
赤ちゃんは4種混合ワクチン以外にも打たなければならないワクチンがいくつもあるので、接種間隔をきちんと守るのは大変なことです。
このようにワクチンの接種間隔が決められているのは、その期間内に打てば感染を予防する効果が十分に発揮されるからです。
しかし、この期間に打てなかった場合はどうなるのでしょうか。短かった場合、長かった場合、せっかく打っても効果はないのでしょうか。
ワクチンを2回以上打つ理由は?
1回だけ打つワクチンと2回以上打つものの違いは、免疫のつきやすさによります。
ワクチンを売って感染予防の効果を得ることを「免疫がつく」と表現します。1回だけ打てば良いワクチンは1回で免疫がつきます。
2回以上打たなければならないワクチンは1回だけでは十分な免疫がつかないので、複数回打つ必要があります。
ワクチンのブースター効果
複数回打つワクチンにはブースター効果が期待できます。ブースターとはロケットや人工衛星に取り付けられる補助エンジンのことです。
そして、ワクチンのブースター効果とは、再度ワクチンを打つことにより免疫機能を高めることです。具体的には2回目のワクチンを打つことで1回目のワクチンの効果をさらに増強するということです。3回目、4回目でも同じことが言えます。
しかし、このブースター効果はワクチンの接種間隔が短すぎると発揮されないことがあります。
接種間隔が短い場合
ブースター効果を得るためには、ワクチンの接種間隔を適正に開ける必要があります。接種間隔が短いと免疫を作るための準備ができていないためブースター効果が得られず、効果が不十分となる可能性があります。
せっかく複数回の予防接種をしても効果が不十分では意味がありません。
2回以上ワクチンを打つ場合は決められた接種間隔を守ることが重要です。
接種間隔が長い場合は?
逆に接種間隔が決められた期間よりも長い場合はどうでしょうか。
一般的に接種間隔が長くなったとしても最終的には十分な免疫が得られるとされています。
接種間隔が短い場合は十分な免疫を得られない可能性がありますが、長い場合には問題ないということです。
しかし、先延ばしにしてもまったく問題がないかというとそういうわけではありません。なぜならワクチンの接種間隔が長くなってしまうと、免疫が不十分な期間が長くなり、その間の感染リスクが高くなってしまうからです。
やはり決められたスケジュールでワクチンを打つことが大事なのです。
予定通りにワクチンを打てるように、日程を忘れないこと、そして体調を整えておくことを心がけましょう。
ワクチンの接種間隔について まとめ
ワクチンの接種期間が決められたスケジュールより
・短い場合→ワクチンの効果が不十分となる可能性
・長い場合→ワクチンの効果は十分だが、打たない期間の感染リスクが高くなる
決められている日程でワクチンを打ちましょう!
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